水痘は「水ぼうそう」とも呼ばれ、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって引き起こされる感染症です。
症状は、2~3週間の潜伏期の後に発熱し、赤い発疹が出現します。
次第にそれが水ぶくれ(水疱疹)になって、全身に広がります。
解熱後、水ぶくれは黒いかさぶたに変わり(痂皮化)、7日くらいでおさまります。
軽症で経過することが多いですが、脳炎や肺炎、皮膚の重い細菌感染症など多くの合併症が知られています。
日本でも、これまでワクチンの定期接種がない時には、約3,000人が重症化し、10人以上が毎年水ぼうそうで死亡していました。
また、水ぼうそうに罹患していない、あるいは水痘ワクチンを接種していない妊婦が感染すると、赤ちゃんが「先天性水痘症候群」等の病気に罹るリスクがあります。
水痘ワクチンを接種することで、水ぼうそうの感染を予防することができます。
生後12か月から36か月に至るまでの間にある者が対象ですが、標準的な接種年齢としては、初回接種は生後12月から15月に至るまでの間に1回接種し、初回接種終了3-6月後に2回目の接種をします。
MRワクチンやおたふくかぜワクチンとの同時接種も可能です。