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ロタウイルスワクチン

ロタウイルスは急性胃腸炎をきたすウイルスです。
ロタウイルスの主な感染経路は糞口感染(経口感染)で、感染者の便に含まれるウイルスが手指を介して口に入ることで感染します。
大人はすでにロタウイルスの感染経験しているため、ほとんどの場合は軽症か、症状が出ません。
しかし、乳幼児は激しい症状が出ることが多く、水のような下痢、嘔吐、発熱、腹痛がみられ、脱水症状がひどくなった時には点滴や入院が必要になることがあります。
重症化すると血圧低下、脳症、けいれん、急性腎不全などをひきおこすこともあり、命に関わる場合もあります。

現在、ロタウイルスに効果のある抗ウイルス薬はありません。
このため、脱水を防ぐための水分補給や体力を消耗しないように栄養を補給することなどが治療の中心になります。
日本では毎年3月~5月に乳幼児を中心に流行し、5歳までにほぼ全ての子どもが感染するといわれていましたが、2020年からワクチンの定期接種が導入されて感染者は著しく減少しています。

予防にはワクチンが大変有効です。
現在、日本には1価(ロタリックス、2回接種)、5価(ロタテック、3回接種)の2種類があります。
いずれもロタウイルスによる嘔吐下痢症を防いだり軽くしたりして、点滴や入院が必要になるほどの重症例を約90%減らすと報告されています。
副反応としては、易刺激性(ぐずり等)、下痢、嘔吐、発熱、食欲不振などがみられますが、いずれも軽く数日中には消失します。
海外の調査では、数万回接種に1例程度に腸重積症(腸が腸に入り込み閉塞状態になる)のリスクがあるとされています。
ワクチン接種後7日以内に腸重積症が疑われる症状(嘔吐を繰り返す、泣いたり不機嫌になったりを繰り返す、ぐったりとして元気がない、血便)がみられた場合は、速やかに医師の診察を受けるようにしてください。

どちらのワクチンも生後6週から接種を開始できますが、初回接種は生後2か月の時にB型肝炎、小児用肺炎球菌、五種混合ワクチンとの同時接種がおすすめです。
それができない場合でも、初回接種は遅くとも生後3か月半過ぎ(生後14週6日)までに受けましょう。